マッチングアプリを1年続けて、何人かとは会った。でも結婚の話になる前に終わってしまう。
このまま続けて結婚まで届くんだろうか。そう思い始めたとき、次に浮かぶのが結婚相談所です。ただ、費用がいくらかかるのか分からないし、店舗に相談に行くのも構えてしまう。
この記事では、実在するサービスの公式料金だけを使って比べます。相場や体感ではなく、公式サイトに載っている数字と、そこから計算した金額です(すべて2026年9月時点・税込)。
なお、料金体系を正確に追える必要があるため、比較の中心はIBJ系のサービスになっています。そのつもりで読んでください。
そして先に言っておきたいことが2つあります。
ひとつは、この2つは二択ではないこと。あいだにもう一段あります。
もうひとつは、「1年で結婚が決まった場合」の費用だけを見てはいけないこと。決まらなかった場合にいくらかかるのかまで見ないと、判断を誤ります。
アプリと結婚相談所は、そもそも何が違うのか
費用の話をする前に、仕組みの違いを押さえておきます。
会うまでの流れが違う
マッチングアプリは、マッチングしてからメッセージをやりとりして、そのあとデートの約束をします。会うまでに数週間かかることも珍しくありません。
結婚相談所は、マッチングしたらまず会います。お見合いという形で顔を合わせてから、続けるかどうかを決める流れです。
この差は大きいです。アプリで「メッセージは続いたのに会えないまま消えた」という経験がある人は、この時点で相談所側のほうが向いている可能性があります。
会ったあとの進み方も違う
そして、冒頭に書いた「結婚の話になる前に終わってしまう」に効いてくるのは、実はこちらです。
アプリの場合、交際に入ってから結婚の話を切り出すタイミングは完全に自分次第です。お互いが探り合ったまま1年が過ぎる、ということが普通に起こります。
相談所には、交際に段階を設ける仕組みがあります。複数の相手と並行して会う期間と、一人に絞って結婚を前提に進める期間が分かれていて、どちらに進むかを節目ごとに確認します。IBJメンバーズの公式サイトにも「真剣交際がスタートしてからが本番」と書かれていて、そこから婚約までを担当者がサポートする設計です。
💡 結婚の話を切り出す役を、自分以外の誰かが担ってくれる。これが相談所に払う費用の中身のひとつです。
提出する書類が違う
マッチングアプリで必須なのは、基本的に本人確認だけです。
結婚相談所はまったく違います。IBJメンバーズの場合、公式サイトに必要書類が明記されています。
- 身分証明(運転免許証、パスポートなど)
- 住民票(3ヶ月以内の原本)
- 独身証明書(3ヶ月以内の原本)
- 収入証明(昨年度の年収が確認できるもの)
- 学歴証明(短大卒以上の方のみ)
- 職業証明(資格や免許を有する職業の場合)
役所や勤務先から書類を集める手間がかかります。逆に言えば、プロフィールに書かれていることが書類で裏付けられているということです。
集まっている人の目的が違う
アプリには恋人探しの人も混ざります。相談所は結婚相手探しに絞られます。
「真剣度が違う」とよく言われますが、実際には料金と書類のハードルが、目的の違う人をふるいにかけているという構造です。
まず、結婚相談所には入会資格があります
費用の話より先に、こちらを書きます。検討する意味があるかどうかが、ここで決まる人がいるからです。
結婚相談所は、お金さえ払えば誰でも入れるわけではありません。IBJメンバーズの場合、公式のよくある質問に入会資格が明記されています。
💰 IBJメンバーズの入会資格
- 男性:結婚の意思がある独身/定職あり/25〜49歳/年収基準あり
- 女性:結婚の意思がある独身/定職あり/20〜39歳
男性の年収基準は、エリアと年齢で分かれています(昨年度1年間の収入が対象)。
💰 男性の年収基準
- 東京・有楽町・銀座・新宿西口・横浜:20代400万円以上/30代500万円以上/40代600万円以上
- 名古屋・大阪・神戸・福岡:20代300万円以上/30代400万円以上/40代500万円以上
30代男性で首都圏の場合、年収500万円がひとつの線になります。公式の表記は「500万円以上」なので、ちょうど500万円なら条件は満たします。ここを下回るなら、IBJメンバーズは検討の対象から外れます。
なお、額面か手取りかは公式に明記がありません。「昨年度1年間の収入が対象」とあるだけです。ぎりぎりの人は、無料カウンセリングの段階で確認してください。
⚠️ そして30代女性の場合、39歳が上限です。相談所を選択肢に入れるなら、30代のうちがぎりぎりということになります。知らないまま40歳を迎えると選べなくなるので、先に認識しておいてください。
なお、この基準はIBJメンバーズのものです。相談所によって条件はまったく違います。
費用を、実際の金額で比べる
ここからが本題です。曖昧な相場ではなく、公式サイトに載っている金額と、そこから計算した額で比べます。

先に断っておきたいこと
これから挙げるIBJメンバーズは、結婚相談所の中でも高額帯です。公式サイトでも「業界最高水準のサポート」を掲げていて、安さで勝負しているサービスではありません。
つまり、これから出てくる金額は「結婚相談所の相場」ではなく、手厚いサポート込みの上限に近い例だと思って読んでください。相談所の費用は事業者によって大きく変わります。
結婚相談所:IBJメンバーズ
💰 公式料金(税込)
- 登録料:33,000円
- 活動サポート費:219,450円
- 月会費:17,050円
- 成婚料:220,000円
1年活動して成婚した場合:33,000+219,450+(17,050×12)+220,000=677,050円
婚活アプリ:ブライダルネット
同じIBJが運営する婚活アプリの公式料金です。
💰 公式料金(税込)
- トライアルプラン:0円(期限なし)
- 月会員プラン:3,980円/月(年換算47,760円)
- 年会員プラン:2,000円/月=24,000円/年
この金額はWeb決済の場合。Apple ID決済・Google Play決済では月会員5,080円、年会員29,800円と公式に明記されています。
差は14倍から28倍
677,050円と24,000円なら約28倍。ただしこれは相談所の高額帯と、アプリの最安プランを並べた数字です。
アプリ側を月会員(年47,760円)にすると約14倍になります。フェアに見るなら、14倍から28倍の幅と考えてください。
いずれにしても桁が違うわけですが、これは単純にぼったくりという話ではありません。相談所の費用には専任カウンセラーによる伴走が含まれていて、IBJメンバーズの場合はプロポーズや両親への挨拶まで含めてサポートする設計です。
💡 お金で買っているのは「出会いの数」ではなく「進行の管理」だと考えてください。ここを誤解すると期待とズレます。
決まらなかった場合、いくらかかるのか
ここが、多くの比較記事が書かないところです。
「1年で成婚した場合の費用」は、うまくいった人の請求書であって、入会時に見込むべき金額ではありません。1年半やって決まらない人もいます。
公式料金から計算すると、こうなります。
💰 IBJメンバーズ
- 1年活動して成婚:677,050円
- 1年活動して決まらなかった場合:457,050円(成婚料がかからないため)
- 2年活動して成婚:881,650円
- 2年活動して決まらなかった場合:661,650円
決まらなくても45万円はかかります。ここが相談所のいちばん重い部分です。
💰 ブライダルネット
- 年会員で2年:24,000円のまま
計算間違いではありません。公式の料金ページに「年会員プランなら、2年目以降無料。結婚するまで使い放題」と明記されています。
つまり、年会員で入って結婚が決まらなくても、2年目以降は会費がかかりません。決まらない期間が長引くほど、相談所との差は開いていきます。
⚠️ ただし条件があります。公式の注記によると、年会員プランで初回更新後に会費が0円になった会員は、2ヶ月間アクセスがないと強制的に無料ビジター会員になります。放置すると特典は消えるということです。
返金や休会の制度は事業者によって違う
なお、相談所やオンライン相談所の中には、一定期間お見合いが成立しなければ返金する保証を設けているところもあります。休会制度の有無や月額も事業者ごとに違います。
検討するときは、料金表だけでなく「やめるとき」と「休むとき」の条件を必ず確認してください。ここを見ないで入ると、想定より長く払い続けることになります。
二択ではなく、あいだに一段あります
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。
アプリと相談所の二択で考えている人が多いのですが、その中間に「オンライン結婚相談所」という層があります。
店舗に通わずオンラインで完結し、担当者のサポートが付いて、相談所より大幅に安い。ここ数年で選択肢が増えているカテゴリです。
具体例を2つ挙げます。この2つに限った話ではなく、カテゴリとして存在するということを知っておいてください。
例1:IBJ onlineコース
ブライダルネットの中に用意されているコースです。
💰 公式料金(税込)
- 入会金:11,000円
- 月会費:7,700円
- 成婚料:0円
1年で103,400円、2年で195,800円。成婚料がかからないので、結婚が決まっても追加費用は発生しません。
ブライダルネット以外の会員とも出会えて、専任スタッフのサポートが付き、マッチングしたらまず会う流れになります。必須書類は本人確認と独身誓約で、アプリ上で完結します。
マッチングが成立したら、1時間程度お茶をしながら話す「トライアルデート」を行う仕組みです。メッセージでの駆け引きが発生しません。独身誓約書に同意した人だけが活動していて、成婚料やお見合い料などの追加料金は一切かからないと明記されています。
⚠️ 注意点として、公式に休会中も月会費が発生すると明記されています。また、IBJの結婚相談所ネットワークとは別形態のサービスだと注記されています。
なお公式サイトには「結婚相談所の1/10の費用」とありますが、本記事のIBJメンバーズとの比較では約6.5分の1です。比較対象にする相談所によって変わる表現だと理解してください。
補足:ブライダルネットの有料会員は、IBJ onlineを無料で使えます
これは知らないと損をするので書いておきます。
公式の案内ページによると、ブライダルネットの有料プランに入会するとIBJ onlineのアカウントが作成され、IBJ onlineでも無料で活動できるキャンペーンが実施されています。
つまり年会員24,000円で入れば、上で書いた「年103,400円のコース」の中身も使えるということです。階段を1段ずつ上がる必要がない、というのが現状です。
ただし条件が細かいので、そのまま挙げます。
- ブライダルネットを退会(無料会員にコース変更)すると特典は終了し、再度有料会員になっても適用されません
- すでにIBJ onlineプランで活動中の人は、既存アカウントの活動費が無料になる特典はありません
- IBJ onlineに6ヶ月以上ログインしないとアカウントが削除され、同時に特典も終了します
- キャンペーンは終了日未定で、予告なく変更・終了する可能性があります
終了日が決まっていない施策なので、この記事を読んだ時点で続いているかは公式で確認してください。
例2:エン婚活エージェント
東証プライム上場のエングループが運営するオンライン結婚相談所です。
💰 公式料金(税込)
- 登録料:33,000円
- 月会費:16,500円
- 成婚料:なし
1年で231,000円。休会中は月7,150円、中途退会の手数料はなしと公式に記載されています。
さらに、3ヶ月以内にお見合いが成立しなければ登録料と3ヶ月分の月会費を返金する保証があります(条件あり・規約要確認)。
1年分を並べると
💰 1年活動した場合の費用(2026年9月時点・税込)
- ブライダルネット(年会員):24,000円 ※2年目以降は0円。有料会員特典でIBJ onlineも利用可
- IBJ onlineコース単体:103,400円
- エン婚活エージェント:231,000円
- IBJメンバーズ(成婚時):677,050円
- IBJメンバーズ(決まらなかった場合):457,050円
いきなり67万円を検討するのではなく、10万円から23万円の段階があると分かるだけで、判断はかなり楽になるはずです。
どちらを選ぶかの判断基準
費用だけで決められるものではないので、判断材料を整理します。

✔️ マッチングアプリが向いている人
- ✅ 自分のペースで進めたい。急かされるのが苦手
- ✅ まだ結婚の時期を具体的に決めていない
- ✅ 月に数千円までなら出せる
- ✅ メッセージのやりとり自体は苦にならない
✔️ オンライン結婚相談所が向いている人
- ✅ アプリを続けたが、真剣度が合わない相手が多かった
- ✅ メッセージが続かずに終わるパターンを断ちたい
- ✅ 悩んだときに相談できる相手がほしい
- ✅ 年間10万円から25万円程度なら出せる
✔️ 結婚相談所が向いている人
- ✅ 期限を決めていて、そこから逆算したい
- ✅ 相手の年収や学歴を書類で確認したい
- ✅ 断ることや進めることを自分でやるのが苦痛
- ✅ 決まらなくても45万円を払える資金的な余裕がある
- ✅ 入会資格(年齢・年収)を満たしている
判断のいちばん大事な軸
費用でも会員数でもなく、自分で進行を管理できるかどうかだと思います。
断るのが苦手で放置してしまう。次の約束を取り付けるのが億劫。この自覚があるなら、サポートに費用を払う価値があります。逆に自分で進められる人が相談所に入っても、費用の大半は使わない機能に払うことになります。
まず試してから決める
いきなり決めなくて構いません。
ブライダルネットには期限なしで無料のトライアルプランがあります。相手の検索、申し込み、マッチング、そしてメッセージの3往復までが0円でできます(写真はぼかして表示されます)。
自分の住んでいる地域に、想定している年齢層の相手がどれくらいいるのか。まずそこを確認してから、課金するか、オンライン相談所に進むか、相談所を検討するかを決めれば十分です。
なお、公式サイトでは登録している人の98%が「結婚に本気」と紹介されていますが、これは2023年に有料登録している男女749人へ行った調査の結果です。全会員を対象にした数字ではないので、そのつもりで読んでください。
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まとめ
マッチングアプリと結婚相談所は、費用も進み方も違います。1年分で比べると、ブライダルネットが24,000円、IBJメンバーズが677,050円(成婚時)でした。
ただし2つ補足があります。
ひとつは、IBJメンバーズは相談所の中でも高額帯だということ。アプリの月会員と比べれば差は約14倍で、相談所の費用は事業者によって大きく変わります。
もうひとつは、決まらなかった場合の金額です。IBJメンバーズは成婚しなくても1年で457,050円かかります。「1年で成婚した場合」の数字だけを見て判断しないでください。
そして、この2つは二択ではありません。あいだにオンライン結婚相談所という層があります。IBJ onlineコースなら年103,400円で成婚料0円、エン婚活エージェントなら年231,000円で成婚料なし。どちらも担当者のサポートが付きます。
判断の軸は費用ではなく、自分で進行を管理できるかどうかです。断るのも誘うのも自分でやれるならアプリで十分ですし、そこが苦手なら費用を払う意味があります。
最後に、結婚相談所には入会資格があります。IBJメンバーズの場合、30代男性は首都圏で年収500万円以上、女性は39歳が上限です。検討するなら費用より先にここを確認してください。
まずは無料のトライアルで、自分の地域の会員を見てみるところからで構いません。
📌 この記事のポイント
✅ 1年分の費用は、ブライダルネット24,000円/IBJ onlineコース単体103,400円/エン婚活エージェント231,000円/IBJメンバーズ677,050円(成婚時)。2026年9月時点・税込
✅ IBJメンバーズは相談所の中でも高額帯。これを相場と受け取らないこと。アプリの月会員と比べれば差は約14倍になる
✅ 決まらなかった場合も費用はかかる。IBJメンバーズは1年で457,050円、2年で661,650円
✅ ブライダルネットの年会員は2年目以降0円。さらに有料会員はIBJ onlineも無料で使える(終了日未定のキャンペーン・条件あり)
✅ 二択ではなく、あいだにオンライン結婚相談所という層がある。成婚料0円のところもある
✅ 結婚相談所には入会資格がある。IBJメンバーズは30代男性が首都圏で年収500万円以上、女性は39歳が上限
✅ 判断の軸は費用より「自分で進行を管理できるか」。断るのが苦手なら、そこに払う価値がある

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