半年続けて、いいねを送っても返ってこない。マッチングしても数往復で止まる。
そういう時期が続くと、どこかで「自分のせいというより、そもそも向いていないのでは」と思い始めます。そして自分のタイプ名を入れて検索する。実際、このサイトでいちばん表示回数が多い検索は「INFJ マッチングアプリ向いてない」です。
同じことを考えている人は、かなりの数います。
ただ、そこで診断結果を理由に止まってしまうのは、もったいない使い方だと思います。この記事では、「向いてない」を具体的な手順の話に分解する方法と、そのうえでMBTIをどう使えばいいのかを整理します。
MBTIを否定する記事ではありません。使いどころを変える話です。
「向いてない」の中身を、一文に分解する

最初にやってほしいのは、これです。
「向いてない」とタイプのせいにして終わらせず、具体的にどの場面で止まっているのかを一文で書き出す。
たとえば、こういう形になるはずです。
- いいねを送っても返ってこない日が続いている
- 最初のメッセージを何時間も書き直してしまう
- 写真を選ぶのが苦痛で、そこで止まっている
- 大勢とやりとりを並行すると、誰に何を話したか分からなくなる
- いいねの返事を待つ時間がつらい
- 会う約束をしたあと、当日までずっと消耗する
書き出してみると、ほとんどが性格ではなく「手順」の話だと気づきます。
手順は変えられます。性格は変えられません。だから、変えられるほうに手をつければいい。
分解した項目ごとに、やることは違う
「いいねが返ってこない」なら
これはメッセージより手前の問題です。詰まっているのはプロフィールと写真であって、性格ではありません。
いいねが返らない原因は、送る相手の選び方・写真・自己紹介文のどこかにあることがほとんどです。そこを先に見直してください。いいねがこない理由と今すぐ試せる対策とプロフィール写真の撮り方・選び方に、具体的な手順をまとめています。
「メッセージを書き直してしまう」なら
時間を区切るのが手っ取り早い方法です。書き直すほど返信率が上がるわけではありません。
何をどう書くかで迷っているなら、型を決めてしまうほうが楽になります。返信率が上がるファーストメッセージの書き方に、挨拶・共感・質問という組み立てを書いています。
「並行するとこんがらがる」なら
同時進行の数を減らしてください。多く抱えることが有利とは限りません。管理できる数に絞ったほうが、一人あたりの会話は濃くなります。
「待つ時間がつらい」なら
これは手順というより、アプリの仕組みの問題です。あとで書きます。
「当日まで消耗する」なら
初対面で使うエネルギーが大きいなら、会う時間を先に区切っておくと違います。長く会うほどいいわけではなく、後半で疲れが出るくらいなら短く切り上げたほうが印象は良くなります。
MBTIは、向き不向きを決める道具ではありません
手順の話をしたうえで、診断そのものの話をします。
MBTIを日本で正式に扱っている一般社団法人日本MBTI協会は、自分たちのサイトにこう書いています。
「MBTIは、複雑な一人の人間の心をカテゴライズしたり決めつけたりするための診断でも適性検査でもありません」
適性検査ではない、と書いてあります。
適性検査ではないということは、「この作業に向いている/向いていない」を判定する道具ではないということです。マッチングアプリに向いているかどうかも、当然その中に入りません。
協会はMBTIの目的を「自分の心を理解するための座標軸」と説明しています。結果そのものより、それをきっかけに自分の理解を深めていく過程を重視するので、「検査というよりメソッドというほうが近い」とも書かれています。
つまり、向いていないという結論を出すために使うと、本来の用途から外れるということです。
受けたものが、公式のMBTIとは限りません
もうひとつ、知っておくと気が楽になることがあります。
日本MBTI協会には「MBTIと似ている性格診断テストについて」という専用のページがあり、そこにこう書かれています。
「本来ホームページなどで簡単に回答はできないものですし、してはいけないものです」
公式のMBTIは、有資格者(認定ユーザー)を介して受けるものとされています。協会の説明では、認定ユーザーを介さずに受けたものは、有料無料を問わず協会の扱うMBTIとは別物だそうです。
さらに、こうも書かれています。
「MBTIの有資格者であることの証明と有資格者の氏名の掲載もないものについては、そのどれひとつとっても、MBTIでもなく、世界規格のMBTIとは一切関係ありません。それは『似て非なるもの』です」
スマホで数分、質問に答えて4文字が出る。あの形式のものは、協会の定義では公式のMBTIではありません。
それが悪いという話ではありません。 協会も「ちょっとした気持ちで楽しむことについては、誰もとめることはできませんし、皆さんの自由です」と書いています。
ただ、協会は簡易的な検査について、信頼性も妥当性も検証されていないものがあるとも指摘しています。妥当性が検証されていないというのは、その検査が測りたいものをちゃんと測れているかが不明だということです。
協会はこれを体重計のたとえで説明しています。体重を測るつもりが、実は身長を測る器械だったかもしれない。本当は50キロなのに、170キロと表示されることがある、と。
少し極端なたとえですが、言いたいことははっきりしています。出てきた4文字を、行動をやめる根拠にするほどの重みで扱わなくていいということです。
なお、本物のMBTIが気になった方のために書いておくと、協会は有資格者による体験セッション(有料)を案内しています。興味があれば公式サイトを見てみてください。
同じ診断結果でも、使い方で逆になる

では、タイプを知ることには意味がないのか。そんなことはありません。
役に立つのは、傾向を知ることです。
自分が一人の時間で回復するタイプなら、毎日やりとりする運用は合いません。事実より意味を考え込むタイプなら、相手の短い返信を深読みしがちだと知っておくだけで、落ち込む時間が減ります。
これは協会が言う「自分の心を理解するための座標軸」に近い使い方です。
役に立たないのは、結論として使うことです。
- 「このタイプだから向いていない」→ 行動をやめる根拠になる
- 「このタイプだから、ここで詰まりやすい」→ 対策を立てる根拠になる
同じ診断結果でも、後者の使い方なら前に進めます。
タイプ別の記事も、この読み方で
当サイトにはタイプ別の記事や相性の記事があります。これらも同じで、読み替え方ひとつで役割が変わります。
「INFJに合うアプリ3選」を「自分はここが向いていないから3つしか選べない」と読むと止まります。「自分が詰まりやすいのはこの場面で、それを避けられる仕組みはこれか」と読むと動けます。
相性の記事も同じです。相性が悪いとされる組み合わせを「だから無理」と読むのではなく、「この組み合わせだと、こういうすれ違いが起きやすいから先に気をつけよう」と読む。
タイプ別の傾向は、避けるための材料ではなく、準備するための材料です。
詳しくはINFJはマッチングアプリに向いてない?理由とタイプに合うアプリ3選や内向型でも大丈夫!自分のペースで出会う方法も、この読み方で見てみてください。
自分が削られない仕組みを選ぶ
「向いてない」と感じている人の多くは、アプリの仕組みと自分の消耗ポイントが噛み合っていないだけです。
さきほど保留にした「待つ時間がつらい」は、ここに当たります。
いいねを送って、返事が来るかどうか分からないまま数日過ごす。この待ち時間そのものが消耗の原因なら、待つ構造がないアプリを選ぶという手があります。
たとえばaikata(アイカタ)には、マッチングする前に話せる「ペアトーク」という仕組みがあります。匿名のまま22分だけ文字でやりとりして、お互いが「また話したい」と思えばマッチング成立。いいねを送って承認を待つ工程そのものがありません。
利用できるのは毎日21時から24時までと決まっているので、夜にスマホを触れる人向けではあります。ただ、返事を待ち続ける状態が発生しないというのは、待ち時間で消耗するタイプにはかなり効きます。
女性は基本機能が無料で、男性もマッチングまでは無料なので、合うかどうかは試してから判断できます。
性格を変える必要はありません。自分が削られない場所を選び直すだけです。
🔗 あわせて読みたい
まとめ
タイプ名に「向いてない」を付けて検索する人は、かなりの数います。それだけ、診断結果を理由に止まっている人がいるということです。
ただ、日本MBTI協会は「カテゴライズしたり決めつけたりするための診断でも適性検査でもありません」と明記しています。向き不向きを判定する道具ではない、というのが公式の立場です。
そして、ホームページで数分で受けられるものは、協会の定義では公式のMBTIではありません。有資格者を介さないものは「似て非なるもの」と書かれています。妥当性が検証されていないものもある、とも。
だから、出てきた4文字を、行動をやめる根拠にするほどの重みで扱わなくていいのです。
やることは2つです。
ひとつは、「向いてない」を具体的な一文に分解すること。いいねが返らない、メッセージに時間がかかる、待つのがつらい。書き出せば、ほとんどが性格ではなく手順の話だと分かります。
もうひとつは、診断結果を結論ではなく傾向として使うこと。「このタイプだから向いていない」ではなく「このタイプだから、ここで詰まりやすい」。同じ結果でも、後者なら対策が立ちます。
手順は変えられますし、仕組みは選び直せます。
📌 この記事のポイント
✅ 「向いてない」を一文に分解すると、ほとんどが性格ではなく手順の話だと分かる
✅ いいねが返らないならプロフィールと写真、書き直してしまうなら時間を区切る、と項目ごとに手当てが違う
✅ 日本MBTI協会は「カテゴライズしたり決めつけたりするための診断でも適性検査でもない」と明記している
✅ ホームページで数分で受けられるものは、協会の定義では公式のMBTIではない。有資格者を介さないものは「似て非なるもの」
✅ 簡易的な診断には妥当性が検証されていないものもある。測りたいものを測れているかが不明ということ
✅ 「向いていない」は行動をやめる根拠、「ここで詰まりやすい」は対策の根拠。タイプ別の記事も後者の読み方で使う
✅ 待つ時間で消耗するなら、待つ構造のないアプリを選ぶという手がある
補足:MBTIを装った課金に注意してください
最後に、記事の本筋とは別の注意喚起です。
日本MBTI協会は2025年9月に、「インターネット上で『MBTI』と思われるものを受けた後、意図せずに定期購入(サブスクリプション)契約を締結してしまった」という相談が多数寄せられている、という告知を出しています。
協会は、MBTIに関連するサブスクリプションサービスは一切提供していないと明言しています。
もし心当たりがあるなら、協会は次の対応を案内しています。
- 登録したクレジットカードを至急停止する
- 消費生活センターなどの専門機関に相談する
消費者ホットラインは 188 です。
無料の性格診断から有料契約に誘導される形は、マッチングアプリの周辺でも起きています。診断結果を見せると言われて課金画面に進む場合は、一度手を止めてください。

コメント