メッセージ画面を開いたら、相手の名前の横に見慣れない表示が出ています。
「強制退会済み」
昨日まで普通にやりとりしていた相手です。何があったのか、自分にも何か起きるのか、気になると思います。
先に書いておきます。この表示は、運営がその相手を規約違反などで処分したという意味です。 そして理由は、問い合わせても教えてもらえません。公式ヘルプにそう明記されています。
この記事では、この表示が出たときに確認しておくことと、自分が処分される側にならないための線を整理します。お金の話(返金の計算と手数料)まで書きます。
「強制退会済み」と「退会済み」は別の表示です

まず、2つの表示を区別してください。公式ヘルプに、それぞれ別のページがあります。
「強制退会済み」
「お相手が『強制退会済み』と表示されている場合、当該ユーザーは利用規約違反などの理由により、強制退会の処理が行われている状況となります」
つまり、本人の意思ではなく、運営が処分したということです。
「退会済み」
「お相手が『退会済み』と表示されている場合、お相手がPairsを退会しているなどの状況のため、メッセージのやりとりを続けることはできません」
こちらは本人が辞めた場合です。ただし公式の別ページでは、やりとりが表示されなくなる理由として「お相手がPairsを退会した」「どちらかがブロックした」「アプリに問題が発生している」の3つが挙げられています。「退会済み」の裏にブロックがある可能性は、こちらからは区別できません。
どちらの場合も、メッセージの内容は戻りません。 公式ヘルプに「カスタマーサポートにご依頼いただいてもメッセージ内容はご案内できません」と書かれています。残したいやりとりがあるなら、普段からスクリーンショットを取っておくしかありません。
相手が一覧から消えている場合
メッセージ一覧に相手が出てこないときは、表示設定で確認できます。
- アプリにログインする
- 【メッセージ】を押し、画面右上の【…】を押す
- 【退会者を表示する】を押す
ここで「退会済み」と出れば退会、「強制退会済み」と出れば処分です。
理由は教えてもらえません
ここが、この表示でいちばん引っかかる部分だと思います。
公式ヘルプには、はっきりこう書かれています。
「強制退会の詳細な理由に関しては、カスタマーサポートにご連絡をいただきましても回答いたしかねます」
聞いても答えは返ってきません。
これは不親切に見えますが、理由を開示すると「誰が通報したか」の推測につながります。報復を防ぐための運用と考えたほうが筋が通ります。
実際、違反報告のヘルプには「違反報告されたこと、および違反報告の内容を、お相手含め他の会員に伝えることはありません」と書かれています。通報した側を守る仕組みと、理由を開示しない運用は、同じ方向を向いています。
相手が処分されたとき、自分が確認しておくこと

やりとりしていた相手が処分されたということは、自分が規約違反をする相手と話していたということでもあります。
理由は分からなくても、こちらで確認できることはあります。
1. 渡した情報を思い出す
LINE、電話番号、勤務先、住んでいる最寄り駅。やりとりの中で渡していないか確認してください。
アプリ内でブロックや処分が起きても、アプリの外で渡した連絡先はそのまま残ります。 不安があるなら、LINEのブロックや、場合によってはアカウントの設定を見直してください。
2. お金の話が出ていなかったか
投資、副業、セミナー、教材。少しでも出ていたなら、マッチングアプリで「教えてあげる」と近づく人にその型をまとめています。
3. 自分も通報しておく
心当たりがあるなら、処分済みの相手でも報告できます。公式ヘルプに「マッチングした相手がすでに退会していても、違反報告を行えます」とあり、報告したことも内容も相手には伝わりません。
4. 必要以上に怖がらない
処分される理由は、詐欺や勧誘だけではありません。18歳未満の利用、既婚者の利用、複数アカウント、虚偽のプロフィールなど、こちらに実害が及ばないものも含まれます。
自分が処分される側にならないための線
ここからは、自分の話です。心当たりがなくても読んでおく価値があります。
Pairsの利用規約 第8条(禁止事項)には、処分の対象になる行為が並んでいます。やりがちなものを挙げます。
- 本サービス内で外部の連絡先を伝える、または教えるよう要求する行為
- 虚偽もしくは誤った情報を入力する行為(現在の利用者本人とは大幅に異なる画像を含む)
- 商用目的の宣伝・広告、マルチ商法の勧誘、特定の宗教や思想の勧誘
- 既婚者または交際相手がいるにもかかわらず利用する行為
- 他の利用者と会う約束をした後、これを一方的にキャンセルする行為
- 複数のPairsアカウントを作成する行為
1つめは意外に思うかもしれません。条文は「本サービス内において」外部の連絡先を伝える、または教えるよう要求する行為、と書いています。つまりアプリ内でLINEのIDを聞くことは、文面上は禁止行為に入っています。
では全員が処分されるのかというと、そうではありません。 同じ第8条には、処分できるのは「他の利用者からの違反報告等により、利用者がこれらの禁止行為を行った、又は行うおそれがあると当社が合理的に判断した場合」と書かれています。通報が入って初めて判断される、という構造です。
実務的な線はここです。相手が嫌がっていないか、業者を疑われる動き方をしていないか。 早すぎる段階で何度も連絡先を求める、プロフィールにIDを書く(これは「悪質なユーザーを見分ける手がかり」で警戒サインとして名指しされています)といった形になると、通報される側に回ります。
なお年齢確認前の自己紹介文については、規約の第22条で投稿監視を行うと明記されています。
ドタキャンについてはマッチングアプリでドタキャンされたらに詳しく書きました。
知っておくべき3つの仕様
ここが、他では書かれていない部分です。
事前の通知なしで処分できます。 規約の第8条には「利用者に通知することなく」データの削除・利用制限・強制退会ができると書かれています。なお第10条には、会員資格を終了させた場合は登録メールアドレス宛に終了通知を送るとあります。事前の予告はないが、終了は通知される、という形です。
説明する義務はありません。 同じ条文に「当社は、違反処分を行う義務を負うものではなく、違反処分につき説明する義務を負わないものとします」とあります。
アプリの外の行為でも対象になります。 「利用者による前項の禁止行為が本サービス外で行われるものであったとしても、複数の利用者からの違反報告等がなされているなど(中略)当社は違反処分を行うことができる」と規約に書かれています。
お金はどうなるか
ここは具体的に書きます。有料プランを払っている人には、金額の差が出ます。
Pairsの規約 第10条には、返金の計算式が書かれています。
返金額 = お客様が実際に支払った額 - 割引のない1か月プランの金額に利用された月数を乗じた額 - 事務手数料
そして、事務手数料の額が、退会の種類で変わります。
- 通常の退会:3,000円
- 利用規約違反による強制退会:6,000円
アプリストア決済の人は、先にこちらを
返金より緊急度が高い話です。規約にこう書かれています。
「Apple ID決済またはGoogle Play決済により有料サービスを利用している場合、本サービスから退会するにあたって、退会手続とは別にApple IDのサブスクリプションの解約またはGoogle Playの定期購入の解約の手続を行う必要があり、利用者においてこれらの手続を行わない限り、当該有料サービスの利用料金にかかる決済のみが継続することになります」
アカウントが消えても、解約しなければ課金だけが続きます。 強制退会でアプリが使えなくなった時点で、App StoreまたはGoogle Playのサブスクリプションを自分で止めてください。
実際に計算してみます
男性有料会員の12ヶ月プラン(Web購入・20,100円)を払い、割引のない1ヶ月プランが4,100円の場合です。
ここには3つ前提があります。これは通常料金での試算です。料金ページには「記載されている料金は通常料金です」とあり、規約にも割引を頻繁に実施しているとあります。割引価格で買っていれば返金はもっと少なく、ゼロになる月も早まります。 そして返金は自動ではなく、規約に「利用者からのご請求により」と書かれています。請求しなければ戻りません。アプリ内購入は12ヶ月22,400円・1ヶ月4,800円と金額自体も違います。
通常の退会(手数料3,000円)
- 1ヶ月使用:13,000円
- 2ヶ月使用:8,900円
- 3ヶ月使用:4,800円
- 4ヶ月使用:700円
- 5ヶ月目以降:計算がマイナスになるため返金なし
規約違反による強制退会(手数料6,000円)
- 1ヶ月使用:10,000円
- 2ヶ月使用:5,900円
- 3ヶ月使用:1,800円
- 4ヶ月目以降:返金なし
手数料の差は3,000円ですが、効いてくるのは返金がゼロになる時期です。 通常退会なら5ヶ月目から、強制退会なら4ヶ月目からゼロになります。
ポイントとアイテムは即座に消えます
規約には「利用者がPairsポイントまたはアイテムを保有していた場合、当該Pairsポイントまたはアイテムは有効期限の定めにかかわらず、会員資格の喪失と同時に失効し、利用できなくなります」とあります。
いいねの残数も、交換したアイテムも、処分と同時になくなります。
規約にはさらに、ひと月に満たない利用日数は切り上げてひと月として算定すると書かれています。 1日でも使っていれば1ヶ月分が引かれます。
再登録はできるのか
公式ヘルプ「アカウントが強制退会となりました」に、はっきり書かれています。
「強制退会になった場合、今後Pairsをご利用いただくことはできません」
再登録はできません。 同じページには「強制退会の理由の開示については行なっておりません」とも書かれています。
影響はPairsだけに留まらない可能性があります
規約の第6条には、会員登録を拒否できる場合が挙げられています。そのひとつがこれです。
「過去に本サービスまたは当社の所属するMatch Group(中略)のグループ会社が運営するサービスの利用規約に違反もしくは違反する恐れがあると合理的に判断され、または利用者の責に帰すべき事由によりそれらのサービスの利用の登録を取り消された者である場合」
「Match Groupのグループ会社が運営するサービス」とあります。つまり、Pairsでの違反歴が、同じグループの他サービスでの登録拒否理由になり得ると規約に書かれています。
心当たりがない場合の問い合わせ先
同じヘルプに手順が載っています。
- 問い合わせフォームを開く
- カテゴリで【アカウント停止について】を選ぶ
- 内容を入力して送信する
ただし、理由の回答も処分の見直しも義務ではありません。期待値は低く見積もっておいてください。
それでも使い続けるために
処分の話ばかりだと不安になりますが、見方を変えると別のことが言えます。
「強制退会済み」という表示が出るのは、運営が実際に処分しているからです。 通報を受け付け、パトロールを行い、処分し、その結果が相手の画面に残る。この一連が動いていなければ、その表示は出ません。
使う側としてやることは2つです。規約の禁止事項を一度読んでおくことと、おかしいと思った相手は報告すること。
コミュニティ機能から生活スタイルの近い相手を探す方法はPairsのコミュニティ機能を使いこなすにまとめています。
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まとめ
やることは2つです。
やりとりしていた相手が処分されたら、渡した連絡先と、お金の話が出ていなかったかを見返してください。 アプリ内で処分されても、外で渡した連絡先は残ります。心当たりがあれば、処分済みの相手でも報告できます。
自分がアプリストア決済で強制退会になったら、まずサブスクリプションを止めてください。 アカウントが消えても、解約しなければ課金だけが続きます。
📌 この記事のポイント
✅ 「強制退会済み」は運営による処分、「退会済み」は本人の退会。ただし「退会済み」の裏にブロックがある可能性は区別できない
✅ 強制退会の理由は、問い合わせても回答されないと公式ヘルプに明記されている
✅ メッセージ内容はカスタマーサポートに依頼しても戻らない。残したいやりとりは普段からスクリーンショットを
✅ 相手が消えたら、メッセージ画面右上の【…】→【退会者を表示する】で状態を確認できる
✅ 規約上は「外部の連絡先を教えるよう要求する行為」も禁止事項に入っている
✅ 規約には「通知することなく」処分でき、「説明する義務を負わない」、アプリ外の行為も対象と書かれている
✅ 事務手数料は通常退会3,000円、規約違反による強制退会6,000円。12ヶ月プランなら前者は5ヶ月目、後者は4ヶ月目から返金ゼロになる
✅ 保有ポイント・アイテムは有効期限にかかわらず、会員資格の喪失と同時に失効する
✅ アプリストア決済なら、退会とは別にApple/Googleのサブスクリプション解約が必要。止めないとアカウントが消えても課金だけ続く
✅ 返金は自動ではなく「利用者からのご請求により」。試算は通常料金ベースで、割引購入ならもっと少ない
✅ 再登録はできない。公式ヘルプに「今後Pairsをご利用いただくことはできません」と明記。心当たりがなければ問い合わせフォームの【アカウント停止について】から
✅ 規約第6条では、Match Groupのグループ会社のサービスでの違反歴も登録拒否の理由になり得ると書かれている
※アプリの規約・仕様・料金はPairs公式の利用規約(2026年4月21日改定)、ヘルプセンター、および料金ページにもとづき、2026年10月28日に確認した内容です。返金の計算例は男性有料会員プランのWeb購入価格(12ヶ月20,100円/1ヶ月4,100円)を用いた試算で、実際の返金額は決済方法や契約内容によって異なります。個別のケースについてはカスタマーサポートにご確認ください。

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