プロフィールに年収600万円と書いてある。身長は178cm。学歴は有名私大。
これ、誰かが確認しているんだろうか。
検索すると「嘘を見抜く方法」がたくさん出てきます。初回デートの支払いを見る、仕事内容を詳しく聞く、会社名で調べる。どれも推測の域を出ません。
先に結論を書きます。Pairsの場合、確認されているのは「18歳以上であること」「複数アカウントでないこと」「なりすましでないこと」の3つだけです。年収も学歴も職業も、自己申告のままです。これは推測ではなく、運営が規約とヘルプに書いていることです。
そのうえで、書類で確かめられる仕組みを持つアプリもあります。どこまで確かめられて、どこから先は確かめられないのかを整理します。
運営は「申告を確認していない」と書いています

まずPairsの利用規約です。第6条に、こう書かれています。
「本サービスは、現在利用者の犯罪経歴調査は行っておらず、利用者の経歴も問い合わせず、利用者の申告も確認は行っていないため、他の利用者について、この点を当社が保証するものではない点をご理解してください」
運営自身が、申告の裏取りをしていないと明言しています。
### では本人確認は何を確認しているのか
Pairsのヘルプには、本人確認の目的がはっきり書かれています。
「本人確認では、お客様が18歳以上の正規ユーザーであり、Pairsに複数のアカウントを作成していないことを確認します」
確認されているのはこの3つだけです。
- 18歳以上であること(公的証明書またはマイナンバーカードで)
- 複数のアカウントを作っていないこと
- なりすましでないこと(顔の照合)
年収、身長、学歴、職業、勤務先。これらは対象に入っていません。
このうち身長だけは、会えばその場で分かります。 証明制度の対象になっているサービスも見当たりません。会う前に確かめようとするより、会ったときに「書いてあったより低いな」で済ませるか、気になるなら会う前の通話で立ち姿を見るくらいが現実的です。
本人確認バッジが付いている相手でも、意味するのは「本人である」ことだけです。プロフィールの中身が本当だという意味ではありません。ここは混同されやすいところです。
### 独身かどうかは、少し扱いが違います
Pairsの規約第6条には、独身であることに疑義がある場合は独身証明書の提出を求めることができる、という条文があります。ただし常時求めているわけではなく、疑いが生じた場合の規定です。
嘘は規約違反です。ただし見つかり方が決まっています
確認されていないからといって、嘘が許されているわけではありません。
Pairsの規約 第8条(禁止事項)の(2)に、こう書かれています。
「虚偽もしくは誤ったプロフィール情報を入力する行為、または虚偽もしくは誤った情報のまま変更しない行為」
その内訳として、「基本情報、学歴・職種・外見、恋愛・結婚について、性格・趣味・生活その他に関する虚偽または誤った情報」が挙げられています。年収や学歴の詐称は、規約違反です。
### 見つかり方は、通報が中心です
同じ第8条には、処分の根拠として「他の利用者からの違反報告等により、利用者がこれらの禁止行為を行った、又は行うおそれがあると当社が合理的に判断した場合」と書かれています。申告を確認していない以上、報告がいちばん確実な起点になります。
ただし、運営側の網がゼロというわけではありません。規約には、こうした条文もあります。
- 独身であることに疑義がある場合:独身証明書の提出を求められることがある(第6条)
- 登録情報の虚偽その他利用資格に疑義がある場合:本人確認手続の履行を求められることがある(同)
- 不正利用防止のために実施する本人確認の対象として選ばれた場合(無作為による抽出を含む):本人確認手続の履行(同)
- 年齢確認前の自己紹介文については、投稿監視を行っている(第22条)
1つめは、報告が実際に効く経路です。 既婚の疑いを運営に伝えれば、相手に独身証明書の提出を求められる可能性があります。推測で問い詰めるより、こちらのほうが早いことがあります。
嘘だと分かったら報告してください。報告したことも内容も相手には伝わりませんし、相手が退会済みでも報告できます。処分の仕組みについてはペアーズの「強制退会済み」とはにまとめています。
「見抜く技」の限界を正直に書きます
ネット上でよく挙げられる見抜き方を、使えるものとそうでないものに分けます。
### ある程度は使えるもの
- 仕事の内容を具体的に聞く(繁忙期、取引先の業種、職位など)
- 写真の枚数と撮影時期
- 会う前の通話
これらは矛盾を見つけるための材料にはなります。ただし、見つかるのは「話が噛み合わない」ことまでで、年収そのものは分かりません。
### あまり当てにならないもの
- 初回デートの支払いで判断する
- 持ち物や服装で判断する
支払い方は収入より価値観に左右されます。25〜34歳の男女373人に聞いた調査では、支払いの考え方は「時と場合による」「男性が基本」「割り勘が基本」でほぼ三等分でした(マッチングアプリの初デートの支払い)。割り勘にする人が低収入というデータはどこにもありません。
結局、推測は推測のままです。 ここを認めたうえで、次の選択肢に進んだほうが早いと思います。
書類で確かめられる仕組みもあります

自己申告が前提でないアプリもあります。提携している婚活サービスのyoubrideには、証明書の提出制度があります。
公式ヘルプで確認できる範囲では、4種類あります。
- 年収証明:源泉徴収票/住民税決定通知書/納税証明書その2・課税証明書のいずれか1点
- 学歴証明:卒業証書または卒業証明書
- 資格証明:各種の資格を証明する証明書(有効期限内のもの)
- 独身証明:市区町村が発行する独身証明書(発行から3ヶ月以内)
### いちばん効いているのは、この一文です
「プロフィールにて年収600万円以上を表示するには年収証明が必須です」
600万円以上と表示されている相手は、書類を出しています。 推測する必要がありません。逆に言えば、証明を出していない人は600万円以上と表示できない、ということでもあります。
高年収を名乗る相手を警戒する、という発想そのものが要らなくなる設計です。
### 証明にも限界があります
ここは正直に書いておきます。公式ヘルプには、こうした注意書きが並んでいます。
- 証明書は現時点で入手可能な最新年度のもののみ承認
- 見込み年収での承認はできない(今年の見込みでは出せない)
- 確定申告書での申請はできない
- 株式投資など一部の収入は承認できない
- 収入の記載がない証明書の場合、総所得を年収として表示
- 証明書に記載された金額以外での承認はできない(低く見せることもできない)
- 承認まで最大4営業日(土日祝を除く)
つまり、証明できるのは「去年の給与所得」までです。 独立したばかりの人、収入の種類が給与以外の人は、実態より低く出ることがあります。証明がないこと自体は、嘘の証拠ではありません。
なお、各証明は事前に本人認証を済ませていることが条件です。順番を間違えると受け付けてもらえません。
書類でも確かめられないこと
証明制度があっても、残る部分があります。
今の収入が続くかどうかは分かりません。去年の数字が証明されているだけです。転職予定も、副業の有無も、書類には出ません。
支出の側も分かりません。 年収が本当でも、借入があるか、仕送りがあるか、何にいくら使う人かは別の話です。結婚を考えるなら、むしろこちら側のほうが効きます。
性格や生活のリズムは、そもそも証明できません。 書類で担保できるのは、数えられるものだけです。
そして、年収が本当だからといって、それが自分との生活に使われるとは限りません。 ここが抜けると、数字だけ見て判断することになります。
どこまで気にするか、先に決めておく
実務的な話で締めます。
1. 自分にとって何が条件なのかをはっきりさせる
年収が条件なのか、安定した職があることが条件なのか、価値観が近いことが条件なのか。ここが曖昧なまま数字だけ見ると、確かめようのないものを確かめようとして疲れます。
2. 数字を確かめようとせず、使い方の話に変える
いま使っているアプリに証明制度がないなら、年収そのものは確かめられません。かわりに聞けるのはお金の使い方です。
休みの日に何にお金を使うか、貯金と趣味のバランス、結婚後に共働きを想定しているか。これらは会話で普通に出せますし、嘘をついても生活の話で矛盾が出ます。そして結婚を考えるなら、金額そのものより効きます。
3. 既婚の疑いだけは、運営に投げられる
先ほどの第6条の条文がここで効きます。独身であることに疑義があれば、運営は相手に独身証明書の提出を求められます。自分で問い詰めるより、違反報告のほうが筋が通っています。 既婚者の見分け方はマッチングアプリに潜む既婚者の見分け方に整理しています。
4. 自分の申告も正確にしておく
当たり前ですが、規約違反は相手だけの話ではありません。身長を3cm盛る、年収を切り上げる。会えば分かることで信頼を落とすのは、単純に損です。
5. 矛盾が出たら、理由を聞く前に距離を取る
問い詰めても本当のことが返ってくるとは限りません。話が噛み合わない、説明が変わる。この段階で判断して構いません。相手の見極め方はマッチングアプリで本気の相手を見極める5つのサインに整理しています。
書類で確かめたい人へ
ここまでの話で「推測は疲れる」と感じた方へ。
youbrideは、本人認証に加えて年収・学歴・資格・独身の4種類の証明制度を持っています。年収600万円以上の表示には証明が必須なので、高年収帯については推測の余地がありません。
登録前に確かめられます。 公式の会員紹介ページには「人気の条件から探す」という絞り込みがあり、そこに「年収600万以上」が用意されています。この記事の内容が本当かどうか、登録せずに自分の目で見られます。都道府県別の一覧もあるので、自分の地域にどのくらいいるかも分かります。
ただし、正直に書いておきます。2026年8月のリニューアルで、公式は「40代からの人生のパートナー探し」「真剣度の高い、40代以上が中心」と打ち出しています。 同年代の30代を探すなら第一候補にはなりにくく、年上も視野に入る人向けです。サービスの全体像はyoubrideは30代に向いている?にまとめました。
🔗 あわせて読みたい
まとめ
やることは3つです。
年収そのものを確かめようとせず、お金の使い方の話に変えてください。 会話で普通に出せますし、嘘をつけば生活の話で矛盾が出ます。既婚の疑いだけは、自分で問い詰めずに運営へ報告してください。 規約上、運営は相手に独身証明書の提出を求められます。そして書類で確かめたいなら、証明制度のあるサービスを使うのが早いです。
推測は推測のままです。そこを認めたほうが、早く前に進めます。
📌 この記事のポイント
✅ Pairsの規約第6条に「利用者の経歴も問い合わせず、利用者の申告も確認は行っていない」と明記されている
✅ 本人確認が確認しているのは「18歳以上」「複数アカウントでない」「なりすましでない」の3点のみ。年収・身長・学歴・職業は対象外
✅ 本人確認バッジは本人であることの証明。プロフィールの中身が本当だという意味ではない
✅ 虚偽のプロフィールは規約第8条の禁止事項。処分の根拠として明示されているのは「他の利用者からの違反報告等により」=報告がいちばん確実な起点
✅ ただし運営側の網もある。無作為抽出による本人確認(第6条)、年齢確認前の自己紹介文の投稿監視(第22条)
✅ 既婚の疑いは運営に報告するのが早い。 規約上、独身に疑義があれば運営が相手に独身証明書の提出を求められる
✅ 初回デートの支払いで年収を判断するのは当てにならない。25〜34歳373人の調査では考え方がほぼ三等分で、割り勘にする人が低収入というデータはない
✅ youbrideには年収・学歴・資格・独身の4つの証明制度があり、年収600万円以上の表示には年収証明が必須
✅ 証明できるのは最新年度の給与所得まで。見込み年収・確定申告書・株式投資などの収入は対象外で、低い金額での申告もできない
✅ 書類でも「今後も続くか」「支出はどうか」「性格」は分からない。年収が本当でも自分との生活に使われるとは限らない
✅ youbrideの会員紹介ページには「年収600万以上」の絞り込みがあり、登録前に確認できる
※アプリの規約・仕様はPairs公式の利用規約(2026年4月21日改定)およびヘルプセンター「本人確認について」、youbride公式ヘルプセンター「年収証明とは」「学歴証明とは」「資格証明とは」「独身証明とは」にもとづき、2026年11月4日に確認した内容です。仕様は変更されることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

コメント